与勇輝 作品展「昭和の風景」2018/9/14~2019/3/13

平成30年度後期与勇輝展「昭和の風景」が、2018年9月14日(金)~2019年3月13日(水)から開催されます。開催地は山梨県の 河口湖ミューズ館・与勇輝館 です。
河口湖ミューズ館・与勇輝館
開館25周年記念展の後半は、戦中戦後の子どもたちや『権威』と『象徴』など「昭和」をテーマに100体を展示いたします。
与勇輝は1937年・昭和12年生まれ。激動の「昭和」を過ごしてきました。
親兄弟に囲まれ貧しくも幸せだったという少年時代の体験は、人形づくりの礎になっているそうです。
第1展示室では「昭和」という時代の象徴として昭和天皇とマッカーサー元帥をイメージした作品や、昭和の歌姫・美空ひばりの『和枝ちゃん』などで構成。
第2展示室では初期の作品や河童の『宴』など、幻想的な作品を展示いたします。
展示作品
※与勇輝 制作
与勇輝
与 勇輝(あたえゆうき)は本名です。神奈川県川崎市で7人兄弟の下から二番日に生まれました。
竹かごや桶、木のスプーンなど家の中の物すべてを手作りする父と、手芸、裁縫を得意とする母や姉たちに囲まれた子ども時代。
絵を描くことや工作が大好きで、見よう見まねで服の継ぎ当てや布製のカバンの補修をし、足袋まで作ってしまう手先の器用な少年でした。
商業高校中退後、義兄に勧められた就職先はマネキン製造会社でした。与にとってこの彫刻的なマネキン製作の仕事は張り合いがあり、 後にこのマネキンづくりの技法が人形創作に大いに役立つこととなります。
10年ほどすると工業化が進み、樹脂を型に流し込む製造法に変わったことで従来の仕事の面白さを失い、なにか自分を出せるものを作りたいと思うようになっていた矢先、人形作家・曽山武彦氏の木毛と綿のほのぼのとした人形と出会います。
すぐに人形づくりにのめり込むようになり、試行錯誤の結果、昔のマネキンの製作技法を取り入れた独自の手法を編み出します。
33歳頃にはグループ展への出品や人形絵本の制作などに携わるようになり、劇作家の飯沢 匡氏や彫刻家の佐藤忠良氏に励まされ、人形作家としての今に至ります。
幼い頃からつくることが大好きな与にとって、人形づくりはまさに天職なのです。
「昭和の風景」
イベント詳細:河口湖ミューズ館・与勇輝館
入館料:大学生以上600円 中・高校生400円 小学生以下無料
期間:2018年9月14日(金)~2019年3月13日(水)
▼休館日
12月~3月の木曜日
年末:12月29日(土)~31日(月)
※お正月は開館
開催時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
会場:河口湖ミューズ館・与勇輝館
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町小立923